塾長ブログ

通知表の見方が変わる3つのこと

昨日3月25日は公立中学の修了式でした。

さぁ春休みー♪\(^o^)/(解放宣言!)

 

いや、ちょっと待て!

何か忘れてない?忘れようとしてるだろ⁈

もらったでしょ、そう通知表。

 

 

さあ、開くのです。

 

 シャッ! バタッ!! 

 

閉じるの速っ

 

もう出たものは変えられないんだからね。現実を受け入れましょう。

 

さて、今回はその通知表の見方が変わるかもしれない3つのお話を。

 

 

❶ 評定は現在地 次に活かす材料に

 

通知表は成績評価ですから結果という訳ですが、中学3年の秋ならまだしもそうでないならば、通知表は現状を知る資料です。現状をしっかり把握し、分析し、対策を考え、計画を立て、対策を実行し、検証していけば良いのです。

これから成績を上げていくためのものであって、キミたち生徒をランク付けするものではありません。

 

 

 

❷ 絶対評価と観点別評価

 

今の通知表は相対評価ではなく絶対評価です。現在の中学生の親御さんが中学生の頃はまだ相対評価だったはずですので、その頃とは評定の付け方がそもそも違う事を認識してください。

大雑把に言ってしまうと、相対評価は文字通り周りとの比較で評定を決めます。ですからテストの学年順位が主たる指標となります。それに対し絶対評価は、学習内容についての習熟度を基準に照らして評定します。テストについては順位ではなく得点が指標となります。

習熟度の基準と申しましたが、その基準というのが、観点別評価というシステムです。

(以下は神奈川県の中学校についての説明になりますので、他都府県とは異なる点があるかもしれません。)

各科目に3つの観点があり、観点毎に、A゜、A 、B 、C゜、C の5段階で評価が付けられます。

※令和3年度より新しい観点別評価が始まりましたので修正しております〔2021年6月加筆修正〕

A゜5点、A 4点、B 3点、C゜2点、C 1点 でその合計点によって、5~1の評定が決まります。

詳しくは神奈川県のホームページ(こちら)をご覧ください。

3つ観点は、「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」

となっています。

A゜からCまでどのように評価が決まるのかというと、「主体的に学習に取り組む態度」以外はほぼテストの点数で決まります。

(技能科目については実技の点も大きな割合があります)

ほとんどの中学校の定期テストは観点別に分類されていると思います。設問に観点が書いてあったり、解答用紙の採点が区分けされていることも多いので、ご覧になってご存知の方も多いと思います。

何点でどの評価になのかは学校やテスト毎に異なりますのではっきりは分かりませんが配分点を5分割したものと大きくは違わないと考えて結構です。ただし定期テスト以外小テストの点も含める場合があります。

先ほど「主体的学習に取り組む態度」以外と書きましたよね。

この「主体的に学習に取り組む態度」が一番はっきりしないブラックボックス的な観点なのです。宿題提出、ノート点、授業態度、発言、など、基準が曖昧かつ先生の主観がどうしても影響します。

とはいえ、今からすぐに対策でき、言い方は悪いですが勉強ができなくても評価を上げられる観点項目でもあります。この項目がCやC゜の人は、まずはこれをBやAにしましょう。ある意味努力さえすればできることです。それだけで評定が1つ上がるかもしれません。

 

 

❸ 高校入試における通知表評定=内申点

 

(以下も神奈川県での話になりますのでご了承ください。)

高校入試において、通知表の評定は調査書として選考のための数値として使用されます。

いわゆる内申点というやつですね。

公立高校入試の選抜には、第1次選考と第2次選考があり、第2次選考では調査書の評定は用いませんが、第1次選考で残った定員の10%というリスクの高い話なので、特殊な事情が無い限り、最初からこれを狙う人はほとんどいないと思います。

私立においては、推薦や公立との併願の場合は、内申で合否が決まることがほとんどです。

 

「そっか、3年になったら頑張らないとマズイな…」

 

と思った4月から新中3のキミ・・・

 

 

今見てるその通知表・・・

 

 

 

ガッツリ入試の内申点です。

 

 

 

 

ません。残念ながら。

 

前を向きましょう。未来は変えられます。

 

神奈川県公立高校入試では、内申点の

 中2+中3×2(135点満点)

が数値として用いられます。

私立は中2の評定は用いなかったり、5教科のみだったりなど、様々なパターンがあるので、調べておきましょう。

私立上位校では135点満点中127以上が出願条件という学校もあります。この時点でその学校は諦めなければならない新中3生もいることは事実です。内申条件の無い受験方法がある場合がありますので、どうしても受験したいのであれば、その辺も調べておきましょう。

この中2の成績が内申点に入るということは、知らない中1・中2生や親御さんが意外といます。

知っていても、中3になって受験を意識するまであまり重く受け止めていない場合が結構あります。いかがですか?

高校受験は中2になったら実質始まっているということをしっかり意識しましょう。(聞いてるかい?新中2年生!)

 

 

今回は、通知表について基本的なことを3つの視点から書いてみました。

 

評定を上げる具体的な方法については、塾生には指導やアドバイスをしていますよ!

 

あと、通知表については、藤沢にあるHOME個別指導塾の勉強犬先生がすばらしいブログをお書きになっていますので、こちらもぜひご覧になってください。

 

それではこのへんで。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

2019年3月26日